完成したので最後の制作記です。
写真はインスタのものとほぼ変わらないので、解説を読みたい人向けです。
まずはマスキングして着色から入ります。マスキングはサイドに入ってるバインディング部分です。
目止めはなし。いきなり着色ウレタンを刷毛塗り。
ホームセンターにある油性着色ウレタンです。マホガニー色。
この時点で回数は5回位。
赤っぽい単色にしようかなと最初は考えていたんですけど、なんか鮮やかな色ではなくてイメージと全く違ったので、外周黒のサンバースト風に変更。
この時点でウレタン塗装は諦めます。
ウレタンの上に樹脂塗料を試したら溶解などは起きずに乗りましたので続行です。
着色がまぁこれでいっか。となったらマスキングを剥がします。
この時点でようやく、セミアコってこんな感じだな、という色合いが見えてきます。
次はクリアを吹きます。
3会くらい吹いてから。なんかピカッとしないなと思いまして。
400番から2000番の耐水ペーパーで磨いてから再度クリアを吹いたとこ。
一部、12000番まで試したのですが、たしかにすごいつるつるで吸い付くような面が出せますが、ピカッとはしないのです。
この時点で塗装は諦めモードに。
塗装は待ちが長くてイライラするのです。
一番キライな工程です。
もう塗装はこれくらいにしてハードウェアを取り付けます。
今回はゴールドに統一しました。
ハードウェアはウェブショップの「ギターワークス」さんと、「サウンドハウス」さん。で揃えました。
ピックアップはセイモアダンカンのSH1。だったかな。
ネックブリッジとも確かSH1。
トラスロッドカバーを自作してつけなきゃならんのですけど、やってないです。
そういえば、ゴールドフレットって見かけなかったな。
ゴールドの弦も。あれば統一できるんですけどねぇ。
最後にフィンガースタイルではないので、とりあえずのピックを作りました。
ブナの木です。
市販よりだいぶ厚めだと思いますけど、ピックに慣れ親しんでいないので違和感はまるで感じません。
今回の楽器作りは中々難しいものがありました。
配線が激むずで、ソリッドギターみたいに配線カバーなんかも当然ないので、全部Fホールから行います。取り付けだけならなんとかなるんですけど、無理な力を加えたりすると、すぐに断線します。
外では音が鳴ってたのに、取り付けると、あれ?鳴らなくなってる・・・。(絶望
みたいなことが2,3回ありました。
原因不明だったのが、ピックアップセレクターで、ミックスしないんです。上下単独では鳴るのに、ミックスすると上しか鳴ってないんだけど・・・。(また絶望
よくわからないけど最終的には治りました。
以下ハードウェア抜粋。
ジャズビッグバンドを意識してます。(使う予定
今回貼った弦はこちら。
ダダリオ jazz light
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/26508/
ピックアップはこちら。
セイモアダンカン SH-1b
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/68845/
セイモアダンカン SH-1n
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/68854/
セミアコ製作記はこれで終わりです。
まだ弾く技術は無いので、これから頑張って習得します。
次回の楽器は、エレベのメインベースを更新にしようか、アコギでも作ろうか、くらいです。
おしまい。
2019年12月18日水曜日
2019年12月2日月曜日
セミアコースティックエレキギター制作 その3
続きは、裏板接着から。
そして一回面取りしてからバインディングの溝掘り。
この溝掘りは結構悩みました。
トリマー単体では、深さ並行などがだせないので、
トリマー自体を浮かせて固定する治具を作りました。
それで、ギター本体も足をつけてぐわつかないように固定してからこの治具を通します。
それでほった溝にバインディングを接着。
仕上がりは、横板面はいい出来ですが、表裏があんまりきれいにはできなかったです。
このバインディング加工も難しいと感じたとこですね。
バイオリンのパーフリングも間違いなく難しい加工ですけども。
次はネックを仕上げます。
まずは設計図の芯とネックの芯出ししてから貼っつけます。
このラインに定規を当てて、小刀で小さいキズを付けます。
これをガイドにフレットソーで刻みます。
溝幅は0.6mmだったはず。
その溝にフレットを打ち込みます。
フレットも0.6のものを購入したつもりだったんですけども、今回はビンテージの少し細くて低いフレットにしたからでしょうか。
ものすごく打ちにくいんですよね。なぜか斜めに刺さってしまって、垂直に打つのがすごく難しかったです。もしかして、サイズが違ったのかも。
そしたらインレイも入れて。
ここまできたら本体とネックが完成。
ネックセットします。
今回はここまで。
仕上げたら塗装です。
続く。
そして一回面取りしてからバインディングの溝掘り。
この溝掘りは結構悩みました。
トリマー単体では、深さ並行などがだせないので、
トリマー自体を浮かせて固定する治具を作りました。
それで、ギター本体も足をつけてぐわつかないように固定してからこの治具を通します。
それでほった溝にバインディングを接着。
仕上がりは、横板面はいい出来ですが、表裏があんまりきれいにはできなかったです。
このバインディング加工も難しいと感じたとこですね。
バイオリンのパーフリングも間違いなく難しい加工ですけども。
次はネックを仕上げます。
まずは設計図の芯とネックの芯出ししてから貼っつけます。
このラインに定規を当てて、小刀で小さいキズを付けます。
これをガイドにフレットソーで刻みます。
溝幅は0.6mmだったはず。
その溝にフレットを打ち込みます。
フレットも0.6のものを購入したつもりだったんですけども、今回はビンテージの少し細くて低いフレットにしたからでしょうか。
ものすごく打ちにくいんですよね。なぜか斜めに刺さってしまって、垂直に打つのがすごく難しかったです。もしかして、サイズが違ったのかも。
そしたらインレイも入れて。
ここまできたら本体とネックが完成。
ネックセットします。
今回はここまで。
仕上げたら塗装です。
続く。
2019年11月24日日曜日
セミアコースティックエレキギター制作 その2
セミアコ制作の続きです。
久しぶりに難しい工作です。
表板接着の写真は取り忘れました。
裏板を接着して箱に仕上げてしまう前にネックの仕込みまでを済ませてしまおうと思います。
なのでまずはネック整形です。
ネック材はアフリカンマホガニーです。
トラスロッドを仕込む穴をトリマーでほります。
この段階では、直線治具を使うためにネックの板は形状そのまま。無加工です。
セミアコはほとんどのモデルでボディとネックが接着されてしまうセットネックという接合方法です。なので、トラスロッドはヘッド部から調整します。
次はネックの幅を決めて整形します。
ヘッド部の画像。
次にボディとネックの接合部分の加工です。
墨を引いてから荒く加工します。
ソリッドエレキギターとのもう一つの大きな違いが、ネックの仕込み角度です。
若干ですが角度をつけてヘッド部が下る勾配をつけています。
その角度。今回は4°です。この勾配があるために加工難度がエグいです。
正直この部分はヴァイオリンよりも難しく感じました。
ネックの仕口が決定したので、指板を貼り付けてネックの整形を進めます。
今回はここまで。
ネックが終わったらボディを箱にしてボディ側を完成させます。
続く。
久しぶりに難しい工作です。
表板接着の写真は取り忘れました。
裏板を接着して箱に仕上げてしまう前にネックの仕込みまでを済ませてしまおうと思います。
なのでまずはネック整形です。
ネック材はアフリカンマホガニーです。
トラスロッドを仕込む穴をトリマーでほります。
この段階では、直線治具を使うためにネックの板は形状そのまま。無加工です。
セミアコはほとんどのモデルでボディとネックが接着されてしまうセットネックという接合方法です。なので、トラスロッドはヘッド部から調整します。
次はネックの幅を決めて整形します。
ヘッド部の画像。
次にボディとネックの接合部分の加工です。
墨を引いてから荒く加工します。
何回も入れては削ってを繰り返してピッタリハマる箇所を探ります。
これできっとぴったり。
若干ですが角度をつけてヘッド部が下る勾配をつけています。
その角度。今回は4°です。この勾配があるために加工難度がエグいです。
正直この部分はヴァイオリンよりも難しく感じました。
ネックの仕口が決定したので、指板を貼り付けてネックの整形を進めます。
今回はここまで。
ネックが終わったらボディを箱にしてボディ側を完成させます。
続く。
2019年11月17日日曜日
セミアコースティックエレキギター制作 その1
随分とご無沙汰しております。
まだ見に来てくれている方、おられますでしょうか?
Zo3を作ってから小物ばかりの制作で記事にするようなものはなく、今回新しい楽器を製作することになったので、記事にしたいと思います。
セミアコを制作します。
モデルはES-335 。
ギブソンの最初期モデルをコピーします。
セミアコは、ヴァイオリンと同じく、箱物弦楽器です。
フルアコという中が完全空洞の楽器もありますが、今回は中央にセンターブロックがはいったセミアコを制作します。
表板、裏板、横板は、無垢板ではありません。
整形済み合板という、アーチも曲げもされている楽器材がアイモクというウェブショップで取り扱いがあります。
合板ギターは案外普通のことなので、ここはラクしたいと思います。
まずは型をつくります。
設計図を適当な材にうつします。
切り出します。
ヴァイオリン制作で使った内枠ではなく、外枠にします。
でも、あまり有効に使えない型になりました。なんていうんでしょうか。
うまくクランプできません。私は内枠派ですね。
写真が飛んでしまいますが、横板とセンターブロックを接着して、次はライニング貼り付けです。
ライニングは、バイオリンのときは熱で曲げ木しましたが、ギター類のライニングはこんな感じに材を刻んで薄皮一枚でつながってる状態のものを接着します。
曲げなくていいので楽ちん。
センターブロックはアガチス。
ライニングはエゾマツ。
次はこのフレームの平面を出したいので、新しく治具を作りました。
なにかというと、合板にサンドペーパーを貼り付けただけです。
かんなである程度の平面を出したあとに、このサンドペーパー台にすり合わせて微調整します。
整ったら次はこの段階でピックアップの穴とネックのホゾを開けておきます。
なぜこの状態で座ぐりしておくかというと、まずピックアップを取り付ける箇所は、箱が完成してからだと、アーチがついている部分を加工しなければならなくなるため、機械加工が困難になります。そのため、平面があるうちに座ぐりしておき、これをテンプレートとして、表板を最後に加工します。
本来の加工手順は、どうなっているのかわかりません。
次に表板の作業です。
表板は、外側も中側もアーチがついています。
このまませっちゃくすると、センターブロックと表板、裏板との間に隙間ができるので、センターブロックを入れた意味が薄れてしまいます。
なので、表板側に平面出しの材を貼り付けます。
これは、ヴァイオリンで言うところのバスバーに似ています。
この状態であれば、センターブロックと接着することが可能になります。
接着可能な段階まできたのですが、道具が足りません。
ですので、自作します。
バイオリン用には作ってありましたがセミアコには使えません。
ボディ厚、ボディ形状が違いすぎます。
なので、汎用性のある一点クランプを25個ほどつくりました。
材と当たる部分にはゴムを貼ってあります。
クランプ練習。
こんな感じでクランプしていきます。
今回はここまで。
続く。
まだ見に来てくれている方、おられますでしょうか?
Zo3を作ってから小物ばかりの制作で記事にするようなものはなく、今回新しい楽器を製作することになったので、記事にしたいと思います。
セミアコを制作します。
モデルはES-335 。
ギブソンの最初期モデルをコピーします。
セミアコは、ヴァイオリンと同じく、箱物弦楽器です。
フルアコという中が完全空洞の楽器もありますが、今回は中央にセンターブロックがはいったセミアコを制作します。
表板、裏板、横板は、無垢板ではありません。
整形済み合板という、アーチも曲げもされている楽器材がアイモクというウェブショップで取り扱いがあります。
合板ギターは案外普通のことなので、ここはラクしたいと思います。
まずは型をつくります。
設計図を適当な材にうつします。
切り出します。
ヴァイオリン制作で使った内枠ではなく、外枠にします。
でも、あまり有効に使えない型になりました。なんていうんでしょうか。
うまくクランプできません。私は内枠派ですね。
写真が飛んでしまいますが、横板とセンターブロックを接着して、次はライニング貼り付けです。
ライニングは、バイオリンのときは熱で曲げ木しましたが、ギター類のライニングはこんな感じに材を刻んで薄皮一枚でつながってる状態のものを接着します。
曲げなくていいので楽ちん。
センターブロックはアガチス。
ライニングはエゾマツ。
次はこのフレームの平面を出したいので、新しく治具を作りました。
なにかというと、合板にサンドペーパーを貼り付けただけです。
かんなである程度の平面を出したあとに、このサンドペーパー台にすり合わせて微調整します。
整ったら次はこの段階でピックアップの穴とネックのホゾを開けておきます。
なぜこの状態で座ぐりしておくかというと、まずピックアップを取り付ける箇所は、箱が完成してからだと、アーチがついている部分を加工しなければならなくなるため、機械加工が困難になります。そのため、平面があるうちに座ぐりしておき、これをテンプレートとして、表板を最後に加工します。
本来の加工手順は、どうなっているのかわかりません。
次に表板の作業です。
表板は、外側も中側もアーチがついています。
このまませっちゃくすると、センターブロックと表板、裏板との間に隙間ができるので、センターブロックを入れた意味が薄れてしまいます。
なので、表板側に平面出しの材を貼り付けます。
これは、ヴァイオリンで言うところのバスバーに似ています。
この状態であれば、センターブロックと接着することが可能になります。
接着可能な段階まできたのですが、道具が足りません。
ですので、自作します。
バイオリン用には作ってありましたがセミアコには使えません。
ボディ厚、ボディ形状が違いすぎます。
なので、汎用性のある一点クランプを25個ほどつくりました。
材と当たる部分にはゴムを貼ってあります。
クランプ練習。
こんな感じでクランプしていきます。
今回はここまで。
続く。
2019年6月26日水曜日
エレキベース フェルナンデスZO3コピー制作
Zo3という動物のぞうさんをモチーフにしたギターベースがあります。
こんなやつ
これを自作でこぴーします。
ショートスケール30インチなのはわかっているので、弦長をCADで引いて、ヘッドとボディは目測で設計します。
こんな感じ。
実際にはここから修正しましたが、こんな感じなのをコンビニプリンタでA3を二枚で出力します。
それをカーボン紙で転写します。
そしたら加工します。
ボディ材は手頃なパイン材の集成材18mmを3枚張り合わせて合板を作成しました。
厚54mm。
スピーカーサイズは8cm。ウーファーです。
54mmも座ぐれるルータービットは持っていなかったので苦労しました。
最終的にスピーカーの穴は反対側からも彫りました。
次にネックにも転写し整形してトラスロッドの穴を彫ります。
ネック材はヨーロピアンビーチ。
トラスロッドはショートスケール用が見つからなかったのでギター用を少し中にいれることにしました。
順反りのみ対応です。
次に指板を切り出して貼り付けます。
指板はローズかなにかを買おうかと思いましたが、手持ちの欅の角材から薄板を切り出して平面出ししました。
それをトラスロッドを入れてからはっつけます。
こんなやつ
これを自作でこぴーします。
ショートスケール30インチなのはわかっているので、弦長をCADで引いて、ヘッドとボディは目測で設計します。
こんな感じ。
実際にはここから修正しましたが、こんな感じなのをコンビニプリンタでA3を二枚で出力します。
それをカーボン紙で転写します。
そしたら加工します。
ボディ材は手頃なパイン材の集成材18mmを3枚張り合わせて合板を作成しました。
厚54mm。
スピーカーサイズは8cm。ウーファーです。
54mmも座ぐれるルータービットは持っていなかったので苦労しました。
最終的にスピーカーの穴は反対側からも彫りました。
次にネックにも転写し整形してトラスロッドの穴を彫ります。
ネック材はヨーロピアンビーチ。
トラスロッドはショートスケール用が見つからなかったのでギター用を少し中にいれることにしました。
順反りのみ対応です。
次に指板を切り出して貼り付けます。
指板はローズかなにかを買おうかと思いましたが、手持ちの欅の角材から薄板を切り出して平面出ししました。
それをトラスロッドを入れてからはっつけます。
ネック整形の写真はありません。
ここからは完成後の写真。
塗装して、配線して、蓋も作って。
製品版ぞうさんは電池駆動でアンプとスピーカーをならします。
電池駆動でならせるようなアンプとスピーカーの性能はしれています。
なので最初から外部電源でアンプも10W以上と決めていました。
そこまではよかったのですが、配線してピックアップからスピーカーに音を鳴らしてみると全然小さい。
ほんとに20Wもあるの?と。愕然としました。
なのでプリアンプを入れることにしたのですが、今度はプリアンプに使われているオペアンプは両電源ではありませんか。
また愕然としました。
オペアンプを4つくらい壊してしまいました。
オペアンプへの両電源の解決策として、仮想グランドでした。
12V電源なら-6V~+6Vを仮想的に実現できる回路があります。
ですが、ぞうさんのスペースなんてそんなに余裕がないのです。
なので、仮想グランドICという、電源をいれると出力を変えてくれる便利なICがありました。
それを使って組んだ回路がこれです。
こんな少ない部品点数で両電源が自作できます。
あくまで仮想で。
これでまた問題がありました。
電源を一つで共有していると、プリアンプからグランドをメインアンプに繋げないといけません。これをそのままやると、GNDの0Vが0Vではないという現象が起こります。
これは頭を悩ませましたが、-6Vに接続することで解決しました。
今回の制作は、ものすごく苦労しましたが、そのかいあって、可愛がることができると思います。
おしまい。
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