2月に材木を仕入れてから、約半年。8月8日に建前を行いました。
写真は殆ど撮っていません。
インスタにUpしたものがすべてです。
なのでここでは追加の説明だけ。
まずは刻みの写真のほんの一部。
場所は桁。材はベイマツ。
腰掛け目違い鎌継ぎのオスとメス。
直交部は大入れ蟻仕口柱受け。これは大入れなので、大梁(敷梁、陸梁)を受ける部分ですね。
受け材は7寸。大梁の方のせいは1尺。幅はすべて材料(土台柱桁梁束母屋)が三寸五分。
鎌は引き抜き耐力。目違いはねじれ対策。
写真はごくごく一部ですけど、ほとんど 鎌継ぎと蟻仕口、あとは普通の短ホゾ、あとは建物4隅などは片蟻と寄せホゾ。
今思えば、梁とかでね。追っかけ大栓とかくらいは挑戦すればよかった。全部鎌継は、飽きてしまいましたね。
刻みが終わる2週間くらい前に、足場屋さんに予定を伝えて組んでもらいました。
左上のほうに斜めになってるところがわかりますか。
筋交いが足場の最上部に入れてあるんですけどね。屋根を張るときにもんのすごく邪魔だった。
足場もできたので、建前当日の写真。
この規模の建築物でね。ユニッククレーンでやろうなんてありえないでしょ。
でも今回は手刻みを選択したので、進行不可にもなりえる。と考えていました。
つまりは、用意した材の長さを間違えてこれ以上は立てることができない。とかね。
だからオペレーター込みのクレーンを呼ぶことはできませんでした。
なのでわざわざユニックを借りに行って自分たちで操作してすすめていきました。
(操作は講習修了済みの友人)
上の写真は柱を立てて桁をぐるっとかけているところ。
下は中央の独立柱を二本たてて梁を渡して小梁を渡しているところ。束もたててるね。
次。
これは構造体の最上部。母屋をかけている途中。水上から水下に張っていってます。
母屋の全長はつないだ時に10mを超えます。部材点数は4点で継ぐのですが、1列目と2列目ではつなぎ方を変えます。また3列目も継かたを変えます。
なぜそんなめんどくさいことをするのかというと、すべて同じ継ぎかたをしていくと、強度的に弱いところ強いところも同じになってしまうのです。なので、組み合わせ、♂♀の向きなどをランダムに配置して組んでいきます。
組みあがったら屋根。
ここまで来たら、もうどうでもよくなりました。
ものすごく辛かった建前の3日間。刻んできた半年。
今回素人親方をやって、半人前にも届かないかもしれませんが、大工になることができました。
手伝いに来てくれた2人。本当にありがとう。
一生の思い出ができました。
このあとは、金物取付、筋交い、間柱、サッシ取付、外壁下地、防水シート、外壁仕上げ、内装、完了申請、検査。登記。
続く。
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